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パティシエの給料は低い?年収の相場・昇給を実体験ベースで説明

パティシエになりたい!と思ったときに、気になるのが収入。

給料が低いイメージがある職業だからこそ「実際はどれくらいの収入が得られるんだろう」「生活していけるのかな?」など、収入面の不安は大きいですよね。

今回は、実際にパティシエとして働いた経験のある私が、その給料について以下のことをご説明します。

・パティシエの年収の相場
・福利厚生
・昇給・ボーナスについて
・実際の生活にかかるお金

パティシエに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

パティシエの年収相場

パティシエの年収は、約200万~300万が相場です。

多くの場合、入社当初は13万~16万ほどが相場で、そこからスキルや働きに応じて少しずつ上がっていきます。

入社から5~7年以上が過ぎ一人前になっても年収は500万に届かないことが多く、一般的なサラリーマンに比べると収入は少なめです。

パティシエの種類によって収入は変わる

パティシエは、大きく4つに分けられます。

・個人店のパティシエ:個人経営の小規模なケーキ屋さんのパティシエ

・企業のパティシエ:工場やチェーンのケーキ店など、企業に正社員として属するパティシエ

・ホテルのパティシエ:ホテルのビュッフェやデザートなどを作るパティシエ

・結婚式場のパティシエ:ウェディングケーキや婚礼のデザート、引き出物の焼き菓子などを作るパティシエ

どういうところで働くかによって、同じパティシエでも収入に大きな差が出ます。

収入が多い順だと、以下のようになります。

企業のパティシエ≧ホテル・結婚式場のパティシエ>個人店

個人店は、場所によって違うので一概には言えませんが、収入の低いところが多いです。

最初の1~6カ月は非正規雇用として扱われるところも多く、中には初任給が13万を切るところも。

それに対して企業やホテル、結婚式場のパティシエの社員になれば、最初から15万以上の安定した収入を得ることができるところも多いです。

安定した収入を得たいなら、企業やホテル、結婚式場のパティシエがおすすめです。

パティシエの福利厚生

パティシエになる前に知っておきたい重要な項目が、福利厚生。

福利厚生とは、会社が従業員に対してより良い暮らしが出来るように行うさまざまな取り組みのことです。

大きく分けて以下の2種類があります。

法定福利厚生:法律で定められている福利厚生。
法定外福利厚生:企業が従業員に対して独自に行うサービスなど。

それぞれの福利厚生についてご説明いたします。

法定福利厚生

法定福利厚生は、社会保険制度のことを指します。

社会保険には、健康保険、雇用保険、厚生年金保険、労災保険などがあります。

小さな個人店だと、この社会保険制度が無いところも多いです。

ある程度の規模であれば、法で定められているため法的福利厚生がしっかりしています。

法定外福利厚生

法定外福利厚生は、企業やお店によりますが以下のようなものがあります。

・家賃補助(住宅手当)

家賃の一部を補助してくれるものです。
お店によっては、近くに寮があったり住み込みで働けるような部屋が用意されていることも。
上手く活用することで、生活費の大きな支えとなります。

通勤手当

自宅から職場までの交通費の全額、または一部が手当として支給されます。

一日当たりの交通費は大した額じゃなくても、毎日の積み重ねでかなりの金額になるので通勤手当の有無は重要です。

特に自宅から遠い職場に就職する際は、通勤手当を確認しておくと良いでしょう。

・まかない(食事補助) 

職場によっては、まかないや食事補助が出るところもあります。

特にホテルでは、パティシエの他に調理の部署があるため、調理スタッフが作ったまかないを食べられる職場も多いです。

また、余ったケーキや焼き菓子は従業員で食べたり持ち帰ったりできるので、おやつには困りません。

これらの福利厚生を活用すれば、生活コストを大きく削減できます。

入社前にどんな福利厚生があるのかしっかりチェックしておきましょう。

パティシエの昇給・ボーナスについて

昇給

昇給は、年に1~2回、直属の上司を筆頭に査定が行われ決まります。

技術の向上や作業効率の良さ、お店への貢献度などを考慮し、どれくらい昇給するかが決まります。 

パティシエの技術は、ケーキの表面にクリームを塗るナッペや、プレートに文字を書くパイピング、フルーツのカットなど、基本的な作業がどれだけ素早く綺麗にできるかが問われます。

チーフや店長などの役職に就いて昇給するケースもあります。

ボーナス

勤め先の規模によって、ボーナスの有無や金額は異なります。

小さな個人店は、ボーナスが無いところも珍しくありません。

企業やホテルのパティシエだと、年1~2回ボーナスがあるところが多いです。

金額は、入社1年目は7~15万、2年目以降は1ヶ月の給料分の額をもらうのが平均的です。

パティシエの実際の生活費

年収が低めなパティシエですが、実際の生活は成り立つのでしょうか?

具体的な例をご紹介します。

一人暮らしの月間の支出

家賃 3~5万円
通信費(携帯)1万円
光熱費 1万円
食費 2万円
交際費 2万円
雑費 1万円

計 10~12万円

パティシエ1年目の収入の目安が手取り月13万~15万なので、十分生活していける金額といえるでしょう。

贅沢はできませんが、お金に困ることなく少し余裕を持った生活をすることができます。

生活コストを削減するためには、固定費をなるべく小さくすることが先決。

一人暮らしするなら、職場の近くで家賃が安めのところを選びましょう。

職場に近い立地であれば交通費を削減できて、早朝や深夜の出退勤も安心です。

家賃補助や賄いなどの福利厚生を活用することによって更にコストを削減できます。

パティシエの年収相場・昇給まとめ

パティシエの給料や年収の相場、昇給についてご紹介しました。

パティシエとして働く際には、以下のことを覚えておきましょう。

・パティシエの年収の相場は約200万~300万。
・福利厚生(社会保険通勤手当、賄いなど)の有無を事前にチェック。
・昇給・ボーナスは年に1~2回のチャンスが。
・パティシエの給料で十分に生活は可能。

給料が低いと思われがちなパティシエ。

興味はあるけれど、収入面での不安は大きいですよね。

けれど十分に生活していけるだけの金額は受け取ることができ、しっかり働いていれば昇給のチャンスもあります。

パティシエになりたいと考えている人は、ぜひ上記のポイントを参考にしてみてください。