「好きな場所」と「好きな自分で居られる場所」は違うなって話
こんにちは、サカ田です。
お久しぶりです。
前回の更新からなんと2か月半…!!!
その間、田舎フリーランス養成講座を受講した千葉のいすみから
石川県の能登地方に移住してました。
いなふりの統括だったぼりさんが運営する、ぼりえっ邸に住んでます。
「3ヶ月しか住めないシェアハウス」です。
私も5月から3ヶ月住む予定でした。
が、悩みに悩んだ末、1ヶ月早めて6月末で離れることにしました。
「ぼりえっ邸」最初の住人として入居
5月、ぼりえっ邸の最初の住人としてやってきました。
地元の富山から車で来たんだけど、夜だったからずーっと真っ暗な山道でめちゃくちゃ怖かった。
初日はほんとにぼりさんしか居ないことにちょっとびっくりして、でも田舎だいすきだから新しい生活にワクワクしてました。
翌朝、窓から海が見えてテンション上がってお散歩に。
外に出ると徒歩30秒くらいで海について、反対側には神社があって。
アニメに出てきそうな田舎の風景。
心が躍った。
どんぴしゃで、私の好きな町になりました。
ひとりぼっちは寂しいな
穴水は静かな街です。
周辺は空き家が多く、ぽつりぽつりと年配の方が暮らしているだけ。
コンビニもスーパーも何もない。
近所の海は里海だから、波の音すらあまり聞こえません。
静まり返った町で、ここの住人はぼりさんと私だけ。
能登に来るまでは、同年代がいっぱいの賑やかすぎるシェアハウスで暮らしてた私。
静けさに耐えられなくて、徐々に寂しさが増していきました。
それをかき消すかのように、毎日散歩に行っては近所のおじいちゃんおばあちゃんに話しかけて喋り相手になってもらってました。
まるで孫のように可愛がってくれて、嬉しかった。
それでもやっぱり寂しくて、彼氏や友達に毎日のように電話してた。
でも不思議と、「帰りたい」って思ったことはなかったな。
作業ができない
順調かに思えた能登での暮らし。
けれど大きな壁にぶつかりました。
「作業ができない」
これにはめちゃくちゃ悩んだ。
私は昔から家で勉強できないタイプで。
高校生のときなんかは毎日図書館に通って宿題とかやってました。
ぼりえっ邸は、作業空間と生活空間が一緒。
のんびりした町の雰囲気と相まって、私のモチベーションはゼロに。
いなふりからずっと走り続けてきたのに、一度立ち止まってしまうと次の一歩が全く踏み出せなくなってしまいました。
けれど稼がないと生きていけない。
「8月末までにライティングで40万稼ぐ」っていう目標もあった。
思いつく限りのことを試しました。
・携帯を車の中に放置したり
・BGMをクラシックに変えたり
・計画表を作ったり
でも、1個問題が解決するとまた次の問題が出てきて、根本的な解決はできないまま。
やりたいことも、やるべきことも分かってるのに、できない。
自己嫌悪のループに陥りました。
乗り越えるべき壁
それでも能登に住み続けたのは、これが乗り越えるべき壁だって思ってたからです。
特定の場所じゃないと作業できない=場所に縛られてる
場所や時間に捉われず、自分の気持ちに従って生きていくためにフリーランスになったのに、それじゃあ意味がない!
だから、能登で作業ができるようになるべきだって思ってました。
この何もない場所でストイックに頑張るんだ!!って自分に発破をかけて、誘惑の素となる友達とのライングループは退会しました。
「8月末まで仕事頑張るから、それが終わったらまた招待して!」
みんな応援してくれて、ほんとに頑張ろうって覚悟きめれた。
自分の部屋には、壁中に張り紙をしました。
「8月末までに40万稼いだら好きなところに行ける」
「稼げなかったら、今までと何も変われん」
「悩まない、とにかくやる」
作業ができない自分が嫌になるたび、増えてく張り紙。
「なんで出来ないのか?」「今まで集中できてた環境の特徴は?」「そもそもライティングが嫌いなんかな」
自問自答を繰り返して、対策を練って……
けれど一向に状況は良くなりません。
自分のダメさが嫌で嫌でしょうがなかった。
能登・穴水がだいすきな町に
沈んだ気分を変えるために、毎日たくさん散歩しました。
たくさん良いところ見つけた。
神社の階段のぼって、鳥居から見える海の青さ。
どこまで行っても膝丈の遠浅の海。
足元でキラキラ揺れる陽の光。
いつも2人でいる仲良しのおばあちゃん達は、しわくちゃの笑顔で話しかけてくれて。
日向ぼっこしてる猫は、追いかけ回しすぎて完全に嫌われて。
自分が嫌いになっていく一方で、この町のことは更に好きになっていきました。
この町に居たいけど、苦しい
毎日悩みました。
苦しくて、深夜に一人で海で号泣する日も増えた。
悩めば悩むほど自分のことが嫌いになってく。
この町が好き。ずっと居たいなって思うくらいには好き。
でも、この町に居る自分のことは嫌い。
仕事を頑張るために、成長するためにここに来たのに、今の私は一体何やってるんだろう。
ここにきて何を学んだんだろう。
ある日の夜ご飯、感情が溢れて止まらなくなりました。
みんなでご飯食べてるのにふさぎ込んでて(ごめんなさい)
もう一個の家に住んでるぼりさんと住人のきづっちを見送った途端、号泣。
その夜、ぼりさんに2時間くらいうだうだと話を聞いてもらい、一旦富山に帰って考えることにしました。
富山で考えてみた
富山に帰ったその日に、シェアハウスの見学をしました。
管理人さんも、住人の方も、めちゃくちゃ良いかんじで、ここでの生活がイメージできてめちゃくちゃワクワクした。
その後、スタバで作業しました。
能登での悩みが嘘のように集中できた。
私、ライティングが嫌いになった訳じゃなかったんだなぁ。
夜は彼氏と会って美味しいご飯を食べました。
いつでも会える距離に居るって、いいなぁって思いました。
それから、日中はスタバで作業、夜は友達や家族とご飯を食べて、いっぱいお喋りして、妹ともいっぱい遊んで。
あっという間の2日間を過ごしました。
結論:富山に帰ろう
私は地元に執着がありません。
嫌いなわけじゃないし、大切な場所だけど、ここにずっと居たい!!!って思ったことはない。
私にとって富山は、好きなところをふらふらして、たまーに帰ってくる場所でした。
今回は、素直に帰りたいって思った。
こんなに笑ったの久しぶりってくらい、心の底から笑った。
今の私にとって、こっちのほうが頑張れそうって思った。
能登でしょぼくれてる私より、富山で元気に働く私のほうが、私は好きです。
私が好きな私で居られる場所を選ぼうと思いました。
とは言えやっぱり寂しいな
今日、能登に戻ってきて、ぼりさんにその旨を伝えました。
口にした途端、じぶんの選択が現実のものになって、一気に寂しくなりました。
ぼりさんは、「いつでも遊びにおいで」って言ってくれて、嬉しかったけど寂しい気持ちもあった。
もうすぐここは、「住む場所」から「遊びに来る場所」に変わる。
この町が嫌いになったから離れる訳じゃないからこそ、寂しくて仕方ないです。
この町が大好き。
できるならもっともっと居たかった。
離れることにしたけど、ここに来たこと少しも後悔してません。
ちゃんと考えて、ちゃんと悩めて良かった。
私にとって必要な時間でした。
何よりも、こんなに大好きな場所がまたひとつ増えたのが、嬉しいです。
これからのこと
7月前半は、富山の実家に住みながらコワーキングスペースやカフェで作業します。
(富山にもあるんだよ!!)
後半から、またシェアハウス生活です。
目標は変わらず、「8月末までにライティングで月40万稼ぐこと」です。
散々悩みまくったけど、気持ちは折れてません。
8月末までは、ライティングをひたすら頑張っていこうと思います。
だから多分ブログも全然更新しないです。笑
その後のことは、ライティングを死に物狂いで頑張ってみてから決めようと思ってます。
フリーランスってのは、楽しくて苦しくて難しいなぁ。
新しい場所で、自分らしく頑張っていこうと思います。
おしまい!