もぐたび

パティシエを辞めたあなたへ、今伝えたいこと

f:id:sakatausagi:20190423013414j:plain



よく晴れた夏の日、退職届を提出して、厨房に頭を下げた。


ずっと夢やったパティシエを、自ら辞める決断をしたあなたに、伝えたいことがあります。

今、めちゃくちゃ辛いよね。
でも、その選択は大正解です。

逃げたのは偉かった。

追い込まれて「辞めるか死ぬか」に絞られてしまった選択肢から、前者を選んでくれて本当に良かった。
辛い思いをすると分かっていながらも、パティシエを辞めて生きることを選んだあなたを誇りに思う。


周りからは、色んなことを言われると思う。
「せっかく夢を叶えたのに、もったいない」
「3ヶ月で辞めるなんて、根性が無い」
「どの仕事も初めは辛いもの」
耳を塞ごう。
そんな言葉たちは、辞めるまでに何度も何度も、自分自身が言い聞かせてきたはず。
痛すぎるほど、分かってると思う。
誰よりも自分が一番悔しいんやよね。
他人の言葉でもう一度傷つかなくてもいいんやよ。
自分を責めるの、もうやめていいよ。

今日までしんどかったね。
あなたが感じた辛さや苦しさは、本物です。
根性や、時間では、どうにも解決できないものだった。
1週間だろうが、3ヶ月だろうが、苦しんで耐えたことには変わりない。
甘えじゃない、ちゃんと苦しかった。

だから、仕事を早々に辞めたとしても、ダメ人間なんかじゃない。
パティシエ辞めたからって、あなたの価値が下がるなんてこと、ある訳ないんやよ。

今は、誰に何を言われても、辛いだけかもしれん。
咎める言葉、励ましの言葉、全てに心がえぐられる感覚。

ただこれだけは分かってほしい。
あなたの選択は、大正解だった。

今の私は、あの頃思い描いてた形とはちょっと違うけど、やりたいことは実現していってる。

道はひとつじゃない。

パティシエじゃなくても、必ず心から幸せだと思える道が見つかるよ

 

辞めてくれて、生きててくれて、ありがとう。

自分の気持ちを信じて、ゆっくりでいい。

少しずつ前を向いて進んでいってくれたらと思います。